はじめてのR22操縦(その5)

Day-2

続けて翌日も快晴、ほぼ無風です。北に向かって教官の操作で離陸した後、高度1,500フィートで操縦を渡されました。前日のおさらいとして、まず360°右旋回と左旋回を行い、進路を変えて上昇/降下、そして増速/減速と、基本的な飛行を行いました。

360°旋回

右旋回から始めます。操縦(その2)で話したように、右旋回時は高度が下がるのを右手(サイクリック)スティックを引き気味にして支えなければなりません。GPS記録によれば、そこそこ丸い航跡を描いていたものの、高度が100フィート以上下がってしまっていました。支えが足りなかったようです。

切り返して左旋回にロール・インするとき、高度が乱れています。航跡の円もゆがんでいます。左旋回中は特性どおり高度が上昇していました。旋回中の高度1,500フィート維持は、まだまだ難ありです。

上昇/降下

高度1,500フィートから2,000フィートに上昇します。いったん2,000フィートで巡航したら、再び1,500フィートに戻します。この間、速度は変えず維持したまま…のハズでしたが、GPS記録では60±10ノットほども変化していました。あちゃ~。

増速/減速

こんどは高度1,500フィートを維持したまま、速度だけを変えます。70ノットから教官の指示で減速し50ノットに、再び70ノットと、減速と増速を繰り返します。左手(コレクティブ)レバー操作に伴うトルク変化で機首方位が振られないよう、両足ペダルの踏み加減が大事です。

セトリング

風があまり強くないので、教官がセトリング・ウィズ・パワー(settling with power、またはvortex ring state)のデモンストレーションをしてくれるとのこと。セトリングとは「ヘリコプターが自分自身のダウンウォッシュに落ち込むこと」(Wikipedia)で、非常に危険な状態の一つと学びました。詳しくは各自でお調べ願います。

高度2,300フィート以上に上昇し、ほぼ北に向いてOGE(Out of Ground Effect:地面効果外)ホバリングを行います。その状態からまっすぐ降下してセトリングに入れようとしますが、容易には入りません。風に正対して、やや後方に下がるように降下するとセトリング状態になるのだそうです。

機首方位を少し変えてトライすると、音と振動が明らかに変化してきました。計器では-500ft/min程度で落ち始めています。自らの操縦ではないので感覚は分からないんですが舵の効きが悪くなるそうで、機体がフラつくようになりました。教官がすぐに左手レバーを下げてメインローターのピッチ角を浅くし、前進速度をつけて回復させます。

セトリングの初期段階で高度ロスが大きくないうちに回復操作をしないと、急激に高度を失うことがあるそうです。回復に十分な余裕がない高度でセトリングに入ってしまったら…おぉこわっ! でも、今のところホバリングができないので多分ダイジョブかな?

ホバリング

弱い北風なので、2日目も北を向いてホバリングです。前日の反省を踏まえ、目標のとりかた、目線の置き方を変えてみることにしました。15メートルぐらい先と言われていましたが、きのうは数十メートル先の作業員やトラックに気を取られ、遠くを見すぎていたのでは?それで変位の初動が感じにくかったのではないかと思ったのです。

思い切り近くの地面を目標にしてみたところ、突然ふっと安定する瞬間があり、教官から「おっ、つかんだかな?」との声が。自分でもそう思ったのですが、さすがにそれほど簡単に会得できるはずはなく、R22は再び暴れ馬になったのでした。遠くばかり見てもいけないし、近くばかりでも安定しない、教官はぼやっと見ている感じと言いますが、2日目の段階ではその感覚を想像することすらできません。

GPS記録によれば、南北(前後)に19メートルほど、東西(左右)に15メートルほどふらついていました。初日とさほど変わりませんね。

大きく動いてしまったら、元の場所に戻ろうとせず、移動した先でホバリングすればいいとのこと。幸いきょうは作業員もおらず、数十メートルずれても周りに迷惑はかかりません。あっちでフラフラ、こっちでもフラフラ。きょうのホバリング訓練は15分間でした。

2日目はこれで終了。まだまだ思いどおりにはなりませんが、とても楽しいフライトでした。(3日目につづく

※ 冒頭の写真は海上保安庁スーパー・ピューマ「わかわし」の玩具、2017年12月24日、やぶ悟空撮影