はじめてのR22操縦(その13)

Day-8

訓練8日目。風は南~東で平均4ノット、最大瞬間9ノット。

TGL

南に向かって離陸し、右トラッフィックパターンを廻るTGL(Touch and Go Landing)です。今日はセンタースポットにアプローチすることにしました。これは初めてです。

いつもは北か南のグラスエリアに進入するので、遠くから見ると「何となくあの辺り…」って感じの目標でしたが、舗装路面のマルにHのマーキングがハッキリ見えるスポットに向かってアプローチするのって、すごく気持ちイイですね。吹き流しも傍に見えるし、って今日は風がないのであまり関係ないけど…。ただ、周りにフェンスがあるので、クリアランスに余裕があるのは分かっているんですが、何となく気になって「低めには入らないように…」と意識します。

この日はスポット周辺に芝生の作業員がいたので、離陸はいったん南に向かって作業員をクリアしてから、橋に向かう上昇コースに戻る、という変則で行いました。

このパターンのTGLで8周しました。離陸上昇コースと着陸進入コースが8周分そろってきました。でも、第3、第4旋回の位置がまだバラついていますね。少し小さいパターンは2周目で、もう1機のR22が背後に迫ってきたため、少しショートカットしました。

高度グラフを見てみます。7周目と最後の8周目の記録がきれいに出ていました。ほぼ一定の角度で上昇し、高度1,500フィートで水平飛行した後、一定の角度で進入するという台形です。これまでは、旋回すると高度が変化したりして綺麗な台形にならなかったので、少しは上達が見られるようです。

横軸を見て気付きました。このトラフィックパターンを8周すると、約100キロメートル飛行するんですね。

ホバー・オートロ

スキッド高が3フィート(1メートル)でホバリングした状態から、オートローテーションで着地するというものです。これは、オートローテーションで難しい最後の接地の操作とタイミングを練習するものだろうと思いますので気合いが入ります。

ホバリング状態で左手(コレクティブ)レバーのグリップをひねりやすいよう持ちかえて、スロットルを絞る準備をします。ホバリングが安定したところで(これが一番難しい…)スロットルを一気に絞ると同時に、右ペダルを大きく踏んで機首方位を維持します。機体が沈み始めたら、左手レバーを引き上げて衝撃を和らげながら接地する、という手順です。教官のデモでは、ホバリングからふんわりと着地するだけで、どうってことはなさそうです。「じゃ、やってみて。」

肝心のホバリングがなかなか安定しませんが、グリップを持ちかえてタイミングを見計らって「いち、にっ、さんっ」でスロットルを一気に絞り、右ペダルを踏みます。「ピーッ」とLOW RPM 警報音とランプが点灯して、慌てて左手レバーを引き上げます。すでに水平姿勢が乱れていて、接地後バウンドするわ、機首方位が変わるわで、さんざんな着地になってしまいました。

ホバー・オートロでスロットルを絞ると、メインローター・ブレードのピッチ角が大きい状態のためローター回転が急激に低下しますが、急にストンと落下するわけではないので、左手レバーはひと呼吸おいてから加減しつつ引き上げれば良いのだそうです。接地したら左手レバーを下げないと浮き上がってしまうということです。つい慌ててしまって、小心者にはこれらの手順が上手くいきません。

これ以降、毎回ホバー・オートロを練習しましたが、フワッと接地させる感覚は最後までつかめませんでした。本日のホバリングは約7分間でした。

今日のまとめ

ちょっと風邪っぽくて私の頭が少しボーッとしていたのがかえって良かったのか、ホバー・オートロ以外はそこそこの上出来で気持ちよく操縦できました。今日こそ上手くやるぞっ、とギラギラした状態で臨むより、少し力が抜けた感じが大事なんでしょう。

しかし、デブリーフィングでは教官から「離陸から60ノット進入までは75点だが、その後のメリハリがない」という指摘が…。すなわち、

  • 姿勢を変えずに左手レバーで進入パスをキープ
  • 高度300~400フィートAGL(Above Ground Level)までは速度60ノットを維持
  • 減速開始は、まず左手レバーを下げ、パス角を維持するように右手(サイクリック)スティックを引く。ここで区切りをはっきり表してメリハリをつける
  • 直前の沈み込みが大きくなったら左手レバーを引き上げ、行き足が止まらないように戻しの舵(右手スティックをやや押す)が必要
  • ホバリング中に方向を変えるときは、自分を中心にして回ること

などとダメ出しされてしまいました。

8日目の訓練はここまでです。TGLは単調に見えますが多くの基本操作が含まれており、私自身は好きな科目です。(9日目につづく)

※ 冒頭の写真は、苫小牧市科学センターの富士ベル204B。「ヒグマ君、押さないで」2018年1月14日、やぶ悟空撮影