苫小牧で雪の犠牲者

大荒れの天気で迎えた3月、雪の少ない苫小牧でも1日に

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が発表され、そんな中で雪のため死者が出てしまいました。

GPV気象予報より

林道で立ち往生した車のドライバーからの要請で救助に向かった車も動けなくなり、うち1名が車から離れ、死亡したそうです。天候の悪化については数日前から警戒が呼びかけられていましたが、山中に入っていたんですね。その救助の方がお亡くなりになったとは残念です。

ちょうど5年前の3月初めにも大荒れの天気の中、道内で複数の方々が亡くなりました。スタックした軽トラから出て娘を守りながら凍死した父親、吹きだまりにすっぽり埋まった車内で一酸化炭素中毒死した母子4人など、痛ましいニュースを聞いた覚えがあります。

冬に車で出かけて急激な天候悪化で猛吹雪に阻まれたら、数十年前に私も何度か経験しましたが、どうしたらいいでしょう。報道などで、いろいろアドバイスしてくれ、有識者の話など取り上げられますが、どれもしっくりこないと感じています。

「車内で待つ」、これは間違いないでしょう。その場所をよく知っている人でも、猛吹雪の中で車外に出ると、わずか数百メートルの距離が結果的に命取りになったケースがこれまでも報道されています。

どうすべきか迷うのは、「エンジンをかけて暖をとりながら待つ」のか「エンジンを切って待つ」のかです。車内に防寒の準備をよほどしっかりしているなら「エンジンを切って」もいいでしょうが、厳寒の北海道では1時間ともたず、ほぼ現実的ではないような気がします。ほとんどの道民は「エンジンをかけたまま暖房を入れて」待つことを選択するでしょう。

ただし、多々指摘されていますが、排気ガスには注意が必要です。マフラーが雪で塞がれないよう、またドアそのものが開かなくならないよう、定期的に車の回りの雪除けが必要です。一酸化炭素は色も臭いもなく、気付かないうちに死に至ることがあるそうなので、窓を細く開けておくなどではなく、一時的に寒くてもドアを開けて外に出て除雪するのが良いだろうと考えています。

不要不急の外出を避ける…もちろんそうですが、先延ばしできないさまざまな事情で、吹雪だろうと外出せざるを得ない場合はあります。テレビやラジオでは、あれもこれも車に積んでおけと言いますが、なかなかそうもいかないでしょう。でも、車だからと室内同様の軽装で出たりせず、防寒服や靴と手袋・帽子ぐらいは持参しましょう。

何よりも、燃料だけは余裕を持たなければ…。航空機でも同じです。燃料に余裕がないと、緊急時に対処できる選択肢を大幅に狭めてしまいます。選択肢の数が多いほど生還できる確率が高くなりますからね。我が家の車はガソリン残量が半分ほどになったら給油しています。

やり直せる失敗と、取り返しのつかない失敗があります。その違いは、ほんのわずかな判断の差でしかないのかもしれません。

気象庁ホームページより

※ 最初の図は、EarthWindMapより