チョッパー・ブレード

札幌航空ページェント2018812日、陸上自衛隊丘珠駐屯地で開催されました。苫小牧から高速バスと地下鉄を乗り継ぎ、徒歩で札幌飛行場(丘珠空港)へと向かいました。飛行展示・地上展示ともに機種さまざまですが、私の好みでヘリコプターに着目します。

(冒頭の写真は、OH-6D越しに見た室谷さんのエクストラ300Lのアクロバット飛行。とても切れ味の良い刃のような演技)

報道ヘリ

入場してすぐに向かったのは報道に使われているヘリコプターの展示エリア。ここはまだ観客がまばらです。

AS365N、そろい踏み(クリックで拡大)

手前から、

  • JA04CH, Eurocopter AS365N3, 朝日航洋, STV (NNN)
  • JA001H, Aerospacial AS365N2, 北海道航空, HTB (ANN)
  • JA65NH, Eurocopter AS365N3, オールニッポンヘリコプター, NHK
  • JA008H, Eurocopter AS365N3, 北海道航空, UHB (FNN)

ドーファン2ばかり、4機が並びました。

EC135T2

  • JA003H, Eurocopter EC135T2, 北海道航空, 北海道新聞

)ベル430

  • JA6912, ベル430, 朝日航洋, HBC

報道ヘリはいずれも双発機でした。それにしても欧州機が多いなぁ。

メインローターあれこれ

他のヘリも見ていきます。メインローター・ブレードに注目して…。

AS365N3JA04CH)の4枚ブレードと、F4EJ(改)ファントム2

AS365N3(JA008H)のメインローター・ブレード先端

ブレード前縁の先端部分が斜めにカットされています。ドーファン2はフランス製なので、メインローターの回転方向は上から見て時計回りです。ファントムは302飛行隊(百里)から飛来。

EC135の4枚ブレード

EC135T2JA003H)のブレードは丸みがあり、ハブと一体化された感じでスッキリ。どんなハブ構造なんだろ。先端は金属のようです。「北海道航空」の文字が反射し、放電索のようなピンが1本付いています。

写真でお分かりのように、メインローターの回転方向がAS365と逆です。ユーロコプター(現エアバス・ヘリコプターズ)EC135はドイツのMBB社のBo108がベースなので、フランスのエアロスパシアルと合併してもメインローターの回転方向が反時計回りなのです。

MBB : Messerschmitt-Bölkow-Blohm(メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム)

)ベル412EPの4枚ブレード

国交省北海道開発局の災害対策用ヘリコプター「ほっかい」JA6797は、朝日航洋が運航を受託しています。ベル社なので当然ながらメインローターは反時計回り。ローターヘッドに2個(x4)ダンパーのようなものが見えます。

これと同型式の群馬県防災ヘリコプターJA200Gが8月10日に墜落し、9名の方が亡くなりました。

)ベル430の4枚ブレード

同じくベルのJA6912、メインローター・ブレードはシンプルな長方形。私には何となく好感が持てる形状です。

)アグスタA109の4枚ブレード

北海道警察の「ぎんれい1号」はイタリア製のアグスタA109E PowerJA03HPです。展示中に、急遽、出動していきましたが、その前に撮影したもの。アグスタも反時計回りのメインローターですね。なかなか美しいブレード形状です。

ユニコーンのように突き出た角は、ワイヤー・カッターです。電線などの架空線に気付かないまま衝突したとき、上手くココに挟まれば細い線なら切れてヘリコプターは無事…、というものです。地上展示されていた陸自UH-1Jにも付いていました。

UH-1Jのワイヤー・カッター(右側が前)。挟まる部分に刃が見えます。「かむな」とか書いてありますけど…。

ついでにUH-1Jのブレードを見てみましょう。

UH-1Jの2枚ブレード、シーソーローター。スタビライザー・バーが直角に付いています。

)米海軍MH-60Rの4枚ブレード

統合多用途艦載ヘリコプター MH-60R シーホーク、とWikiにあります。艦載機はブレードを折りたたむため、ローターヘッド周りが複雑です。

MH-60Rに描かれたHSM-51のエンブレム。宮本武蔵らしい。

)海自SH-60Jの4枚ブレード。MH-60Rと同じですが猛禽類の翼のようにも見えます。

OH-6Dの5枚ブレード。枚数が多いとローター直径が約8メートルと小さくて済むようです。冒頭の写真もOH-6D

AH-1Sコブラの2枚ブレード。ブレードの幅と機体の幅がほぼ同じ。コクピット狭そうだけど一度座ってみたいものです。

AH-1Sコブラにもワイヤー・カッター付いてた!(クリックで拡大)

)陸自ヘリの編隊飛行(OH-6Dが2機、UH-1Jが8機、AH-1Sが2機)。写真から外れましたが、LR-2連絡機1機が後方から飛行してきました。

おわりに

丘珠空港の離発着便の合間を利用して、民間機、個人機、官公庁機、自衛隊機(陸海空)に米軍機まで、また、固定翼、回転翼に滑空機と、多種多様な航空機を地上展示のみならず飛行展示も充実させて、コンパクトな札幌飛行場によく集結させたものだと感心しました。関係する皆さんのご尽力に頭が下がります。街に近い飛行場なので騒音など周辺住民に及ぼす問題はありますが、老若男女が気軽に足を運び航空の世界に親しむ機会としては素晴らしい催しだと思います。幸い天候にも恵まれた一日でした。

滑走路の三方(南東、北東、北西)を囲むように、飛行場周辺の丘珠空港緑地が整備され、大都市札幌とは思えないほど、どの方向からもゆったりと飛行を眺めることができる環境となりました。滑走路延長も見据えた上での緑地整備だろうと思いますが、その点については今回は触れずにおきましょう。

)丘珠空港緑地。2018年7月24日、やぶ悟空撮影(クリックで拡大)

展示機が多数に及ぶため、航空機の綺麗な飛行写真などは他のブログ等でご覧ください。

※ 特記のない写真はすべて、2018年8月12日、やぶ悟空撮影