北海道の気象レーダー 4、横津岳

気象庁のレーダーで道南エリアを受け持っているのは「横津岳気象レーダー観測所」です。小樽の毛無山、釧路の昆布森に続き、3か所目は函館の横津岳に向かいます。

無料高速の函館新道を七飯大川インターで下り、山に向かって2キロ半ほど進むと「臨時通行止」の看板が…。しかし、自己責任で注意しながら通行して構わない(七飯町土木課に確認済)とのこと、穴ぼこ舗装悪路を横津岳スキー場の上まで進みます。航空局のゲートが閉まっており、車はここまで。

標高約960mから気象レーダーの標高1111mまで高度差150m、距離2.5kmです。一本道をいったん標高1121mまで上り、分岐を右折して2つの無線施設(対空送信所と無線中継所)を左手に見ながら少し下り、舗装路の一番奥が目的地です。

「函館地方気象台 横津岳気象レーダー観測所」の表示がある…はずですが、工事中で養生のため見えません。でも、ここに違いない。

2階まで外階段が付いていました。積雪を考慮してのことでしょうね。

気象庁webサイトの情報では、

  • アンテナの海抜高度:1141.7 m
  • 地上からの高さ:30.4 m

とされており、気象レーダーサイトの標高は1111.3メートルということになります。一方、横津岳の山頂は標高1167メートルで横津岳航空路監視レーダーが建っています。横津岳山頂から南東に約1.0キロメートル、標高差で56メートル低い位置に気象レーダーが設置されているのです。

横津岳の山頂越しに雨雲をキャッチするには、気象レーダーアンテナの地上高を50メートル以上に上げる必要がありますね。でも、例えば地上高日本一の仙台気象レーダーと同じ60.3メートルで、1000メートル級の北国の山上に設置し運用を継続していくには困難な要素が多く、現在の地上高30.4メートルに落ち着いたのではないかと推測します。(標高1100メートル以上のエリアに色付けしました。「毛無山」の記事も参照下さい。)

地図を見てお分かりのように横津岳には無線施設の数が多いため、お互いの電波に悪影響を与えないよう、特別な配慮もありそうです。そのことについては改めて記事にする予定です。

横津岳の無線施設については、こちらの記事もご参考に。

)気象レーダーサイトから見た横津岳山頂方向

左から順に、無線中継所(たぶん陸自)、対空送信所(航空局)、航空路監視レーダー(航空局)、無線中継所(開発局)が見えています。

)横津岳(標高1167m)山頂付近から見た横津岳気象レーダー

背景の山は袴腰岳(標高1108m)です。水分と防寒を忘れずに。

この日の秋空に、こんな雲が浮かんでいるのを見つけました。

※ 写真はいずれも、2018年9月18日、やぶ悟空撮影