裂けた木

北海道では厳しい冷え込みが続いています。苫小牧でも2月4日以降1週間以上、気温がプラスにならない真冬日が続いています。そのせいなのか、森でこんな木を見つけました。

(冒頭の写真は、この日の苫小牧川で見かけたエゾシカ、オス。威風堂々。)

)苫小牧の高丘森林公園で

樹木の中の水分が低温で凍って膨張するため木の幹に裂け目ができる現象、「凍裂」という言葉がありますが、もしやそれが原因でしょうか? 凍裂は、氷点下25℃とか30℃くらいの寒さで起こるものだと思っていたし、凍裂が起きても幹に縦の裂け目ができる程度で、写真のようにパックリ裂けて倒れることまでは想像していませんでした。

そこそこ太い幹がこんなになって…。

裂け目は新しく見え、この冬の最近の現象であることは間違いないでしょう。このところ強風の日はなかったし、素人目には凍裂のほかにこんな状態になる現象は浮かびません。

)自立している方の裂け目(上部)

幹が分岐していた場所から裂けたようです。二股の周辺に積もった雪が溶けて内部にしみ込んだりして水分が多かったのでしょうか?

)倒れた方の裂け目(上部)

アメダス苫小牧(標高6メートルの住宅地)で観測したこの1週間の最低気温がマイナス17.9℃(2月9日04時ごろ)でしたから、高丘森林公園ではマイナス20℃程度まで冷え込んだのかな? 樹齢や水分量(含水率)などの条件によっては、それぐらいの気温でも凍裂が起こるのかもしれませんね。気温と凍裂出現状況との関係を幅広く調査した例はないそうですから…。(参考: 森林総合研究所北海道支所 研究レポート No.81

)苫小牧川から見た樽前山(左)と風不死岳

※ 写真はいずれも2019年2月11日、やぶ悟空撮影