大樹町から宇宙へ!

ロケットMOMO3号機の打ち上げ、成功しました! 平成から令和に変わった10連休の、5月4日早朝のことです。(射点は写真中央、林の向こう)

▲日の出。快晴、ほぼ無風

「大樹町多目的航空公園」、多くの車が朝4時の開場を並んで待ちました。車列が動き始めて20分以上たってもまだ駐車場に届かず、さきに朝日が昇ってきました。

▲ヘリパッドと朝日

滑走路上のヘリパッド付近が射点からちょうど1.5km地点、これ以上近づくことはできません。ここから打ち上げ前のロケットの姿を見ることはできませんが、左の林のむこうから打ち上がります。この日は残念ながらパブリックビューイングはありませんでした。

この朝の打ち上げウィンドウは05000800。いちばん早い0500分ちょうどの打ち上げを目指してカウントダウンが始まりました。そして、予定どおり90秒前から花火が上がり始めました。この花火の音が伝わる速度を追い越して、ロケットが上昇していくのです。

カウントダウンが「…3, 2, 1, 0」を過ぎても静かなままです。何か不具合でしょうか? カウントアップに変わった数字が進んでいきます。何が起きたんだ? みんな、アナウンスを待ちます。小さな女の子が無邪気に「また爆発したんだ」とか言ってます。

T-10(打ち上げ10秒前)でシーケンスが自動停止したとのこと。しばらくすると、いったん液体酸素を抜いて点検…というアナウンスが。それじゃ時間がかかりそうだ。この朝のウィンドウ内では無理かなぁ。でも急いで帰らなくてもいいし、とりあえず腹ごしらえするとしよう…とパンをかじっていると、再びカウントダウンが聞こえ始めました。周りのみんなも車から出ます。短時間で再挑戦にこぎつけたようです。

0545分、耳ざわりな金切り声のカウントダウンが「ゼロ」を告げた直後、ロケットエンジンの音が聞こえ始めました。今度こそ大丈夫そうだ。

▲上昇し始めたMOMO3号機

エンジンの燃焼音を聞きながら林のほうへ目をズームすると…見えた! 上がってきたぞ! 歓声が上がる! つまようじみたいに細くて頼りないほど小さいくせに、少しも姿勢を乱すことなく、安定した燃焼音を響かせながら少しずつぐんぐん加速していきます。軌道は一直線。液体燃料が煙も残さず完全燃焼しているようで、飛行航跡は残らないンだね。

高速で通過した高い高度では水蒸気の雲が残っていました。くねくねと上昇していったわけではありませんので誤解なきよう。

まもなく、目標の高度100kmを超えたと伝えられると、会場は大きな拍手に包まれました。北海道の大樹町から宇宙にまで到達したんだ! その瞬間にこんな近くで立ち会うことができたことをとても嬉しく思いました。

▲笑顔の成功会見

インターステラ テクノロジズの稲川社長。この素敵な笑顔、見てください。おめでとうございます!

※ 写真はすべて、2019年5月4日、やぶ悟空撮影

こちら(毎日新聞)やこちら(北海道新聞)に打ち上げのいい写真があります。

MOMO2号機の失敗はこちら「ロケット打ち上げ、残念!