コマツ・ドーザショベル

コチラから続く…

二台目は国産コマツの「ドーザショベル」の紹介です。「トラクタショベル」とか「ショベルドーザ」などとも言いますが、道路運送車両法では「ショベル・ローダ」です。車輪のタイプなら「タイヤ・ドーザ」とか「ホイールローダ」ですが、コイツの足はクローラーです。

これも集材作業などに使われたものでしょう。子供のころ、アームとバケットの動きに魅せられ、油圧で動かすしくみにすこぶる感動した記憶があります。これは、コマツの何というモデルなのかな?

どこかに銘板があるハズ…。ひと回りしてみましたが、エンジンやウインチの銘板しか見当たりません。そこで、上に登らせていただいたところ…あった!

▲運転席。左が前

▲銘板

MODEL「D20S-3」です。これで検索すると、中古建機の販売サイトがずらっと出てきます。オークションで30万円以下のタマもありました。「コンピューターを使用していませんので電子制御トラブルは皆無です」と。ごもっとも。古くたって、まだまだ使えるから売買が成立するんだね。

このモデルは1970年代の機材のようです。隣に並ぶフォードソン・トラクターよりは新しいということか。コマツのドーザショベル1号機というD50-S 8型は、1958年の製造らしい。(こまつの杜「コマツを支えたケンキたち」より)

▲前後左右から

運転席は金属製のキャビンで覆われています。やや大きめで、デザイン的にバランスが悪そうに見えます。これと同じキャビンの写真が見当たらないところをみると、特注なのでしょうか。フロントガラスは割れて無くなっていました。

▲エンジンの銘板

小松「4D92-1」型エンジンは、総排気量2,600ccの4サイクル水冷直列4気筒直接噴射式ディーゼルエンジン。定格回転数2,450rpmで定格出力35PS

前進3速と後進2速。最大積載荷量が800kgで、最大けん引力は3,940kg。運転整備重量は3.8トンという仕様です。

▲シンプルなメーター類。左から、ENG (MAIN) OIL (kg/cm2)、AMPENGINE WATER (℃)

▲割れたライト(右側)

外観の錆びや傷みは激しいようです。

▲クローラー

▲検査済標章(ステッカー)

社団法人建設荷役車両安全技術協会の特定自主検査を昭和59年(1984年) 7月に行ったことがわかります。35年前は現役だった証拠か。

建設荷役車両安全技術協会は今もあります。特定自主検査については、こちら

▲長く放置されていても油圧シリンダーは錆びていない。…けど、ホースやジョイントはこのとおり▼

若いころ、大型特殊自動車の運転免許をとりました。オヤジの農作業を手伝うのにトラクターに乗るカモ、あるいは飛行場で働くのに必要かな…とか考えてのことです。旅客機をプッシュバックする仕事は子供心に憧れの職業でしたが、結局その免許を使う仕事に就くことはありませんでした。

同級生たちが普通自動車免許の取得に通う教習所で、その車を見下ろしながらTCMのデカいホイールローダで教習コースを走るのは最高に楽しかったナぁ。仕事じゃなく、遊びで運転してみたいものです。レンタカーなんて、どうかなー。

(注:特殊自動車を使って作業をするためには、それぞれの「作業免許」が必要です)

※ 写真はすべて、2019年5月、やぶ悟空撮影