最短国道と神戸税関

神戸空港行きのバスの窓から「日本で一番短い国道」という標識が眼に入りました。えっ、そうなの? 後日、その187.1メートルを歩いてみることに…。

▲ 国道174号の起点付近

バスから見えた標識はこれ! その国道は「174号」、日本一となれば当然そのスジでは有名なんでしょうね。ここは神戸港の辺り、この道をまっすぐ進むと三宮駅です。左に見える建物は神戸税関です。地図で見てみましょう。

▲ 神戸市にある国道174号の位置(地理院地図に加筆)

一般国道の路線を指定する政令(昭和40年政令第58号)というのを見ると、

  • 路線名:百七十四号
  • 起点:神戸港
  • 終点:神戸市中央区

となっており、これだけ短いと「重要な経過地」は、さすがに空欄でした。

標識には「L=187.1m」と書かれていますが、どこからどこまでの距離なんでしょう? 0.1メートルまで書いてあるンですから、きっとはっきりしたポイントがありそうなもの。路上では分からなかったので、地理院地図で距離を測ってみました。

▲ 国道174号の距離(地理院地図で計測、加筆)

終点側で国道2号に接続することになりますから、そこから187メートルの距離となると神戸税関のカド付近、先の標識が建っている地点ぐらいが起点となりそうです。なぜ、この位置が起点なンだろ?

1972年(昭和47年)の神戸税関付近(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)

1964年(昭和39年)59日撮影の神戸(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)

昔の地図や空中写真を見ると、ここに突堤までをつなぐ線路が走っていました。線路と道路の交差位置付近を起点とすると L=187.1m になりそうです。本当のところはどうなんでしょうね。

▲ 国道174号の終点付近

終点側にも、高速道路の高架下に同じ標識が建っていました。

▲ 国道2号との接続点(写真奥が起点側)

終点はココでいいのかな?

▲ 神戸税関(2代目税関庁舎の姿を引き継いだ3代目庁舎)

国道174号は神戸税関の脇を通っています。この中で食事ができるようです。警備員さんの指示どおり必要事項を記入し、庁舎立入りのパスを受け取りました。

きれいな中庭を抜けた新館の、確か8階だったかな、そこが食堂です。

▲ 神戸税関の食堂から見える景色

絶景ってほどじゃないけど、晴れていたし高いところなのでいい眺めです。国道174号線は税関の建物の向こう側なので陰になっていますが、起点付近がギリギリ見えています。(右手が海側・神戸港、左手が山側・三宮)

▲ 日本一短い国道(Googleマップ)

Googleマップで距離を計測した図です。「日本一短い国道」とも載っています。

そうそう、食堂の利用には、となりの売店にある券売機で食券を買う必要があります。それに気付かずセルフ列に並んだため、危うく2人分980円を食い逃げしてしまうところでした。午後1時すこし前だったこともあり職員の方々もまばらで、食事も景色もゆったり楽しめました。また、税関1階には広報展示室があり、自由に見ることができました。

神戸を訪れる機会があって、もし国道や税関に興味があるならオススメします。

※ 特記のない写真は、2019年9月、やぶ悟空撮影