「2018北海道スカイスポーツフェア・イン滝川」は7月29日でした。熱中症と日焼け対策をして、霧雨の苫小牧をいそいそと出発しました。
(↑)美唄付近の空、朝7時43分。
この辺の最高峰、ピンネシリ(標高1,100m、3,610ft)はまだ雲の中。30分後に到着する頃には晴れるはずです。
(↑)ほ~らね、朝8時30分。
昨年の美唄農道飛行場に続き、たきかわスカイパークでもいい天気です。ただ風が少しあるので、熱気球の係留フライト体験は中止になりました。
(↑)モーター・パラグライダー6機のフォーメーション
ヘリ体験搭乗
体験搭乗(有料)のヘリコプター・フライトを見るため、早めに到着しました。操縦させてもらえないので私は見るだけ。
(↑)エアロスパシアルAS350B2エキュレイユ
JA6098がお客さんを次々と空へと運びます。トラッフィックパターンを大回りする程度の短い時間ですが、いい笑顔でした。
フランス製のヘリは、メインローターの回転方向が上から見て時計回りです。やぶログの記事の米国製ロビンソン・ヘリコプターと逆回りなので、反トルク制御も逆になります。
(↑)真後ろ下方から見たAS350B2
垂直尾翼の後縁が右に向けられているのが分かります。これにより、前進飛行中はテールを左に振る力が発生し、メインローターの回転により機首が左に向こうとするトルクを和らげる効果があります。
(↑)「モール」機の傍に進入するJA6098
米国籍のこの「モール」機は美唄農道飛行場に常駐し、パラシュート・ジャンパーを上空へ運ぶのに使われています。この日もパラ・ジャンを披露してくれました。
JA6098ヘリコプターは7時半から9時までのお仕事を終え、丘珠飛行場に帰っていきました。
お菓子が降ってくる!
折々のイベントで大人気の「空中菓子まき」。小学生以下が対象ですが、高学年と低学年に分けるなど、みんなが拾えるようにと気遣いが感じられます。
(↑)ゆっくりローパスするタンデム・ファルケ
こいのぼりファルケ(JA2562、Scheibe SF-28A Tandem Falke)が低空でゆっくり進入し、後席からお菓子を撒きます。開く窓が小さく後方にあるため後ろ向きになる必要があり、花咲か爺さんのようにハデに腕を振り回すことはできません。待ちかまえる子供たちの上にピンポイントに撒くには、タイミングがかなり難しそうです。
(↑)苦しそうな姿勢
午前・午後の2回とも、子供たちがお菓子を追って走り回る元気な姿が見られました。とても素晴らしいアイデアと思います。でも、初めて実施するときの調整は、きっと難航したのではないでしょうか。「物件投下」と低空・低速での頭上通過、航空局の担当者がすんなり許可したとは思えないので…。ともあれ、恒例行事になって良かったです。
ガル・ウィング
鳥の翼のように見えるのが、ガル(かもめ)ウィング(翼)。会場には2機が並んでいました。
- JA2547、Schempp-Hirth Gö 3 Minimoa(ゲッピンゲン3型ミニモア)、1936年ドイツ製、単座
(↑)この主翼、カッコイイ!
(↑)コックピットには写真が飾ってありました
(↑)透けて内部構造が分かる羽布張りの主翼と、北海道命名150年の連凧
もう1機は、古いながらも優雅な飛行を見せてくれました。
- JA19MG、Musger MG19 Steinadler、1958年オーストリア製、複座
(↑)曳航されて発航するMG19
(↑)真っ青な空に透けるMG19のガル・ウィング
(↑)着陸して地上展示されたMG19、複座機
(↑)MG19のダイブ・ブレーキ
スカイスポーツと言っても、紙飛行機や竹とんぼに凧やカイト、熱気球やパラグライダーにラジコン、そしてグライダーや軽飛行機にヘリコプターなど実に種類が多く、そしてそれぞれにのめり込んでいる趣味人(専門家)が多いことは、とても素晴らしいことだと感じました。
※ 写真はすべて、2018年7月29日、やぶ悟空撮影
コメント
当麻のスカイスポーツフェスタと違いメニュー盛り沢山のイベントですネ。やはり道内屈指のフィールドとの違いは歴然です。来年は当麻も頑張らなくてはなりません。
先日の土曜日に新篠津に寄ってファルケのFLTを見学してきました。スパンが当麻のファルケより少々長めで可変ピッチなのが印象的でした。翼が長い分、そのアプローチ姿の綺麗さも引き立っているような気がします。また、近日中にお邪魔しようかと思っています。
当麻はSF-25C Rotax Falke、新篠津はSF-25E Super Falke、滝川がSF-28A Tandem Falkeなんですね。ファルケはモデルが多いので、きっと飛行特性も少し違うのでしょう。