私の好きなスポットの一つ、北海道大学苫小牧研究林の森に、小さな神社があります。何も書かれていませんが、Googleマップでは「山王神社」と出てきます。大人がくぐるには小さい鳥居と小ぶりな祠があるだけです。山の神を祀っているのでしょう。
(↑)神社への登り口
この神社は急な坂をまっすぐ登った尾根の上にあり、わずか30メートルほどの標高差ですが息が切れます。
(↑)ざっと25度のスロープ
(↑)少し進むと、上の方に鳥居が見えてきます。
近くの駒大苫小牧高校が体力づくりに使うという急坂、「山王ダッシュ」というらしい。
(↑)お神酒が供えてありました。どなたか気にかけていらっしゃるんですね。
苫小牧西高校の郷土史研究部による「苫小牧周辺の神社調査報告」(昭和44年10月30日)によれば、建立されたのは昭和9年6月とのこと。その当時のままなら84年経っていることになりますが、そこまで古くはなさそうです。
苫小牧研究林に宛てメールで問い合わせてみたところ、おそらく昭和55年ごろ苫小牧研究林職員から寄附を募り建て替えたらしい、という返信をいただきました。維持・管理は北海道大学苫小牧研究林で行っているそうです。
鳥居は見るからに新しく、最近の木材に見えます。近年の台風は勢力が強いまま北海道にやって来ることが増えて森の傷みも激しく、そんなときに鳥居も倒れたのかもしれませんね。いずれにしろ、今日まで建て替えられながら大事に守られてきたようです。
背後の大きな木が倒れています。ご神木か?
裂けた部分から出た芽がこんなに育っているところを見ると、倒れたのはかなり以前でしょう。
と、何か動くモノに気付きました。トカゲのようです。
(↑)ご神木の裂け目に住んでいらっしゃる…ってことは、もしかして神の遣い!?
このテのものは苦手なのですが、とりあえずムニャムニャ神頼み…パン・パン、っと。
仕事で山深く分け入る人々は、きっと信仰心が強くなるのだろうなという気がしました。
(↑)Googleマップに加筆。以前、話題にした電波望遠鏡も見えています。
※ 写真はすべて、2018年6月28日、やぶ悟空撮影