2020、新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

お正月で お酒の話題を。昨年の暮れ、航空局飛行検査センターのパイロットと整備士からアルコールが検出されたとのこと。飛行前だったので酒気帯び/酒酔い操縦にはならなかったようですが。

飛行検査

▲ 飛行検査機 JA011G

乗務しようとしていた機の機番は分かりませんが、これは丘珠空港で撮影したセスナ525C型機(サイテーションCJ4)です。「飛行検査」は「Flight Inspection」ですが「Flight Check」ともいうので、飛行検査機は「チェックスター」(CKSTR)というコールサインが使われます。

パイロットと整備士から検出されたアルコール濃度は、自動車でいえば酒気帯び運転のアルコール濃度(1リットル中 0.15mg以上)を超えており、パイロットの方は自動車なら免許取り消しとなる同0.25mgをも超える数値だったようで、もちろん2人とも乗務は中止になりました。

12月20~23日にかけて那覇空港での飛行検査のため滞在中で、アルコールが検出されたのは23日の朝6時ごろと報道されています。早朝からのフライトを気にしつつも、沖縄出張最後の夜に飲み過ぎたのかもしれません。

数十年も昔のハナシですが、飛行検査チームの酒豪ぶりは有名でした。週ごとに日本各地に出張し、ステイ先の空港をベースにして無線施設などの飛行検査を行います。天候によっては飛行できないので昼間から飲み始め、翌日は揺れる検査機の中で吐きながら長時間飛び続ける…という苦しさを聞かされたものです。チームワークが求められる仕事なので、出張先の酒席から逃れるわけにもいかないって。もちろん、今ではそんなことができるはずもありませんが…。

とはいえ、このご時世で航空行政当局の職員がこの状態では航空業界への示しがつかず、面目が立たないですね。国土交通省は「厳正に対処」するそうです。

飛行航跡

那覇空港の第2滑走路運用開始が今年3月ですから、それに向けた飛行検査だったのかもしれません。参考までに、前日(22日)の飛行航跡をFlightradar24で見てみました。

この飛行検査機は Cessna 525C なので「C25C」と表示されます。午前07時30分(21日22:30 UTC)ごろ那覇空港の滑走路18から南に向かって離陸しました。着陸は午前10時50分(01:50 UTC)ごろで、飛行時間は約3時間20分でした。離着陸の飛行航跡はこれ。

▲ 飛行検査機(C25C)の離着陸航跡(flightradar24の表示を編集)

この飛行航跡を見ると、新しい滑走路「36L」に2回進入した様子が分かります。まだ着陸はしていないようです。

▲ 飛行検査機(C25C)の飛行航跡(flightradar24の表示を編集)

このまま滑走路18に着陸して飛行を終えたようです。

▲ 飛行検査機 JA011G

アルコールに限らず、自身を律することはできそうでいて難しいものです。思い起こせば私も、これまで数々の恥ずかしく情けない失敗を繰り返してきたものだと赤面。せめてこれ以上の上塗りは避けたいものですが、果たして…。

2020年も、よろしくお願いいたします。

※ 冒頭の写真は 新千歳空港の滑走路01Rに進入するA321型機、2019年12月、やぶ悟空撮影

※ 飛行検査機 JA011G の写真は 札幌航空ページェントで、2018年8月12日、やぶ悟空撮影