むかわのヘリポート(その2)

前回の(その1)では、北海道開発局の災害対策用ヘリコプター「ほっかい」JA6797が、Googleマップの宮戸ヘリポートに写っていたハナシでした。(2018年国土地理院撮影空中写真の出典:地図・空中写真閲覧サービス)

(その2)は、その「宮戸ヘリポート」です。でもその前に、むかわ町には いくつかのヘリポートがあるので確認しておきましょう。次の地図をご覧ください。

▲ むかわ町のヘリポート(地理院地図に加筆)

「むかわ町地域防災計画」(平成29年7月)によれば、ヘリコプター発着場所が町内13か所にあり、そのうちのか所は「ヘリポート設備あり」と記載されています。

  • 宮戸ヘリポート(宮戸H)
  • 鵡川左岸ヘリポート(穂別H)
  • 富内銀河会館ヘリポート(富内H)

残り10か所は学校のグラウンドと野球場です。

一方、北海道庁の資料、道防災航空室の指定離着陸場のリストには、むかわ町内で 14か所の記載がありました。増えた1か所は、

  • むかわ穂別ICヘリポート(穂別IC)

です。これらか所のヘリポート(離着陸場)を訪れましたので、何回かに分けて紹介していきます。

昨年、むかわ町の広報誌には、こんな「お願い」が載っていました。

▲ 広報むかわ、2019 ⑧ No.160、10ページ

宮戸ヘリポート

▲ 宮戸ヘリポートの位置(Googleマップ)

鵡川の河口から数キロさかのぼった堤防の上にあります。札幌・苫小牧方面から向かうと、JRの駅や むかわ町役場がある中心市街地を過ぎ、鵡川大橋を渡ってすぐの左手です。近くに防災倉庫や広い駐車場もあります。

▲ 宮戸ヘリポートのマーキング

離着陸方位は、Googleマップで見た限りでは0624ぐらいかと思います(地磁気偏差:9°W)06の正面に電線が走っています。電柱は堤防から一段低い畑に立っているのですが、電線の高さはダイジョブかな?

道庁の資料によれば、このヘリパッドの広さは 20×20メートルとなっています。近くには「ここの地盤は海抜9m」という看板がありました。

▲ 宮戸ヘリポートのポール

吹き流し(ウィンドソック)用でしょう。

▲ 宮戸ヘリポートそばのマーク

堤防の上の道路に「」、ヘリパッド側から見れば「」マークがあります。ヘリポートとは無関係なのですが、パイロットがこれを見て )の方向を示していると思ったら大まちがい。実際は西ですから…。

上流に「」、下流に「」と「」のマークを見つけたので、正解はきっと「」でしょう。河口までの距離が3kmなんですね。ここは北海道開発局の「宮戸水防拠点」になっています。

▲ 宮戸ヘリポート隣りの土盛り

ヘリパッド南側に、ふたこぶラクダのような築山があります。離着陸方向ではありませんが、けっこうな高さです。

▲ シシャモパーク(出典:国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス、およびGoogleマップ)(北は右)

最近ではむかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)で有名になったむかわ町ですが、北海道に長く住む人なら ししゃものイメージが強い町かもしれません。ふだんスーパーなどで売られているのは「カラフトししゃも」、北海道南部の太平洋沿岸だけに生息する本物の「ししゃも」は、やはり「むかわ」でしょう。

宮戸ヘリポート付近の河川敷には、シシャモパークがあります。今ではししゃもの形が薄くなってしまいましたが、20年以上前の白黒写真にはくっきりと写っていました。

次回(その3)では、「鵡川左岸ヘリポート」(穂別H)に行ってみます。

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※ 2005年に鵡川町と穂別町が合併し、町名が「むかわ町」とひらがなに変わりましたが、川の名前など漢字の「鵡川」の名は数多く残っています。

※ Googleマップ以外の写真はすべて、やぶ悟空撮影

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コメント

  1. アバター イカゴロ より:

    むかわ町がこんなにも縦型の細長い地形とは知りませんでした。人家は、ほぼ海岸の一部の地域のみというのも勉強になりました。しかし、防災ヘリの施設は他の町村に比べて、隙間なく地理的に網羅されているようで、すごいなと言う感じがしました。それにつけても、いつもながらの”やぶ悟空さん”の取材力と分析力には感服です。次回(その3)を楽しみにしています。

    • やぶ悟空 やぶ悟空 より:

      舗装されたヘリパッドを町内にバランスよく配置していることを知り、私も驚いたものです。今でこそ町内北部を道東自動車道が走っていますが、旧穂別町の山間奥地では地上アクセスに時間がかかる時代もあったことでしょう。学校のグラウンドだけでなく、ポイントをおさえて空の防災拠点を配置しておくことが大事ですね。

  2. アバター RJCO より:

    こんにちは
    いつもブログを楽しみにしております。

    むかわ町にこんなにたくさんのヘリポートがあったのですね。
    話は変わりますが、本日、丘珠にUH-XがCH47を引き連れてやっていていました。
    今、離陸していきました。
    コールサインがかっこいいですね。(ハンターをもじって、速度が速くなったから?)

    またまた話は違うのですが、
    R231を石狩の朝市方面に曲がるすぐ左手と、朝市から戻り時すぐ左に曲がると、すぐ左手..に、何やら中波~長波?用のアンテナの鉄塔らしきもの2つと、そのミニチュア?なのが1つ建っているのですが…あれは何かご存じでしょうか?

    • やぶ悟空 やぶ悟空 より:

      RJCOさん、コメントありがとうございます。丘珠のUH-X情報、ありがとうございます。
      「札幌に行かない」という鈴木知事のおふれを守っているため、丘珠空港もすっかりご無沙汰です。石狩市のアンテナ鉄塔らしきものについても、残念ながら存じ上げませんのでお役に立てません。また何かと教えてくださいね。

  3. アバター AMIGO より:

    鵡川町にこんなにヘリポートがあるなんて一般人は知らないですね。勉強になります。
    ところで、航空関係者でもWINDOW SOCKをWINDOW SOCKSと意味が解らずに言う人がたくさんいますが、やぶ悟空さんは正確にWINDOW SOCKと単数扱いにされているところがさすがです。

    • やぶ悟空 やぶ悟空 より:

      私もつい、ウィンドソックス って言ってしまうんですよね。滑走路両端に設置してあれば、それでいいんですけど。windsockですね。