前回(その3)の「穂別ヘリポート」を離れ、次に訪れるのは「富内ヘリポート」、ここも鵡川沿いの内陸です。
富内ヘリポート
「穂別ヘリポート」から道道131号 平取穂別線を東に進むと、10分ほどのドライブで「富内銀河会館ヘリポート」(正式名称)に到着します。
▲ むかわ町のヘリポート(地理院地図に加筆)
▲ 富内ヘリポート(Googleマップ)
鵡川を渡って富内駅跡の付近から山側に上がっていった右手です。
▲ 富内ヘリポート
富内銀河会館というきれいな建物の隣です。
▲ 富内ヘリポートのマーキング
「TOMIUCHI」の文字表示はありません。Googleマップで見ると、穂別ヘリポートと少し角度が違いますが、離着陸の方位は同じ15/33になりそうです(地磁気偏差:9°W)。15方向は低くなっているので、少し離れた家屋は障害にはなりません。反対の33方向は山側で、500メートル先まで1/8の勾配条件はなんとかクリアしているのでしょう。
道庁の資料でヘリパッドの広さが 38×33メートルとなっていますが、Googleマップでは白線が20メートル四方でした。標高は約90メートル(地理院地図より)。
▲ ヘリポート脇の防災倉庫
吹き流し用のポールは見当たりません。宮戸ヘリポートと同じく、近くに防災倉庫がありました。高くはないけれどシラカバっぽい木が散在しています。成長すると、ヘリにとってイヤな感じになりそう。
▲ 富内駅長デスク(2018年7月撮影)
1986年に廃線となった旧国鉄の富内線、その富内駅は文化財に指定され「銀河ステーション」と呼ばれています。駅舎内の備品は映画「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影に使われたそうです。
冒頭の写真は銀河ステーションのカタパルトレール、まるで空母のスキージャンプのようです。(2018年7月撮影)
次回(その5)は、道東自動車道のインターチェンジにある「むかわ穂別ICヘリポート」の予定です。
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※ 2005年に鵡川町と穂別町が合併し、町名が「むかわ町」とひらがなに変わりましたが、川の名前など漢字の「鵡川」の名は数多く残っています。
※ Googleマップ以外の写真はすべて、やぶ悟空撮影
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コメント
最初の写真にあった「銀河銀河ステーション」の「カタパルトレール」を見て、「何だこりゃ?」と驚きましたが、インターネットで検索して様子と経緯がわかりました。
面白い物を作ったのだなと感心しました。
ヘリポートと関係ない話で恐縮ですが、鉄道好きおじさんからのコメントでした。
初めて知ったときは私も驚きました。この眼でカタパルトを確認したくて車を走らせた2年前には、富内ヘリポートには全く気付きませんでした。KSCさん、コメントありがとうございます。