むかわのヘリポート(その6)

前回まで、むかわ町内にある4か所のヘリポートを紹介してきましたが、最終回は「宮戸ヘリポート」の対岸にある、たんぽぽ公園旧ヘリポートです。(Googleマップに加筆)

たんぽぽ公園の旧ヘリポート

(その2)で紹介した「宮戸ヘリポート」の近く、河川事務所が建てた看板に、ほかにもう1か所「ヘリポート」と書かれている場所を見つけました。

▲ ヘリポート2か所(右が北)

宮戸の対岸の、たんぽぽ公園の中です。行ってみましょう。

▲ 旧ヘリパッド(Googleマップ)

▲ 鵡川の右岸にある旧ヘリパッド

堤防を下りたところにある駐車場から、鵡川に向かってまっすぐ歩みを進めます。いかにもヘリパッドっぽい、舗装された四角い場所がありました。でも、真ん中に土が盛られていて、意図的に使えないようにしてある様子です。

▲ 旧ヘリパッドのマーキング痕跡

舗装面をよ~く見てみると、オレンジ色の円の一部がうっすら残っていました。

▲ 旧ヘリパッドのペイント片

オレンジペイントのかけらがありました。「」マークも探しましたが、薄くなっていて分かりません。離着陸方位は、おそらく川に沿った0321ぐらいでしょう。(地磁気偏差:9°W)

舗装エリアの広さは、Googleマップで計測すると 18.5メートル四方でした。

▲ 河川敷の旧ヘリパッド

鵡川が増水したら、まっ先に水没してしまう河川敷にあります。平成13年、平成15年、平成18年の台風や前線による洪水の写真を見ると、毎回たんぽぽ公園が完全に水没していました。標高わずか4メートル(地理院地図)のこの場所では、肝心な時に使えなくなりますね。

▲ むかわ町役場周辺(Googleマップに加筆)

そのため、むかわ町地域防災計画では「鵡川中学校グラウンド」が指定離着陸場にされたのでしょう。国道や高速道路、JR駅、町役場や病院などからもアクセスしやすい場所です。(その2)で紹介した「宮戸ヘリポート」も町役場から遠くない距離なのですが、鵡川大橋を渡らなければたどり着けないため、増水時など最悪の場合に通行できなくなることも考えられます。確実な適地として、鵡川中学校グラウンドを選定したのでしょう。でも、洪水ハザードマップを見ると、残念ながら むかわ町役場を含む市街地ほぼ全域にわたって浸水深が 0.5m になっているので、そうなると厳しいな…。

これまで6回にわたって、むかわ町内にあるヘリポートを紹介してきました。「鵡川は蛇行が多く、はん濫により住民は毎年のように苦しめられてきました。」(国土交通省)とあるように、むかわ町は日高山脈を源とする鵡川の流れが太平洋に到達するまでの中下流域に拡がっているため、自ずと防災に注力する必然性があったのでしょう。学校のグラウンドだけではなく、ヘリコプターの離着陸場が各地区に整備されていることが分かりました。災害列島で生き抜くには、備えはいくらあっても困りません。

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むかわのヘリポート」おわり。

※ 特記のない写真はすべて、やぶ悟空撮影

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