苫小牧のヘリポート(1/2)

ここ6回は「むかわのヘリポート」に着目し、訪れたヘリポート5か所を紹介しました。では、私の住む苫小牧市のヘリ離着陸場はどこなのか、気になって探ってみました。

たとえば、道防災航空室の指定離着陸場リストには、苫小牧市内の4か所が載っています。地図に落とすと ココです。

▲ 苫小牧市のヘリコプター離着陸場(地理院地図に加筆)

市の中心部にかたまっています。西部や北部の樽前山麓には離着陸場が指定されていません(ドクターヘリはこれらの他にも選定しているはずです)。そもそも苫小牧市の面積の大部分には、住人がほとんどいないということの表れなのでしょうね。

  • 苫小牧市立病院 場外離着陸場 (市立病院H
  • 緑ヶ丘公園 多目的広場 (緑ヶ丘公園
  • 苫小牧市消防署 場外離着陸場 (消防本部H
  • 苫小牧消防署沼ノ端出張所 空地 (沼ノ端消防

「消防本部H」以外は、いずれも「ヘリポート」と言えるようなしっかりした設備ではなさそうです。市立病院の「」マークは以下に述べるとおりで、何度も側を通っていたのに気付きませんでしたから…。

市立病院H

道内で人口第4位の苫小牧市には、東胆振地域の災害拠点病院として2か所が指定されています。王子総合病院(1997年指定)苫小牧市立病院(2011年指定)です。災害拠点病院の指定要件には、「原則として、病院敷地内にヘリコプターの離着陸場を有すること。(厚生労働省、R1.7.17改正)とあります。「原則として」が付いているのは、何か事情がある場合は離着陸場がなくてもかまわない、ということでしょう。

▲ 苫小牧市立病院のヘリパッド(緑ヶ丘公園展望台から)

市立病院の建物の側にヘリパッドがありました。患者さんを搬送するストレッチャー用の通路が設けられているようです。ほぉ~。

▲ 苫小牧市立病院の離着陸場(Googleマップに加筆)

台形状の広いスペースが確保されていますが、舗装された「」部分は端に寄っており、トイレや東屋などの障害物から最短15メートルほどしか離れていません。ふだん、この広場で患者さんらが散歩したり医療従事者が休憩している様子を見かけます。

▲ 苫小牧市立病院のヘリパッド「21」方向

ここまで近寄って、ようやく黄色のマークに気付きました。縦8メートル、横6メートルほどの小さな「」です。たとえば、手稲渓仁会病院の道央ドクターヘリEC-135ならスキッドの長さが3.2メートルで幅が2.0メートルですから、その2倍を見積もってもこの舗装スペースがあれば着陸には十分でしょう。

おしりをストレッチャー通路に向けて着地した場合、方位は「21」ぐらいになります(地磁気偏差9°W)。100メートルほど前方に築山がありますが、離着陸の障害にはなりません。

▲ 苫小牧市立病院のヘリパッド「03」方向

反対側の「03」方向には地形が迫っており、標高約35メートルの丘の上には緑ヶ丘公園展望台が建っています。ヘリパッドと展望台頂部との高度差は約60メートルもあります。病院の建物との間を抜けるコースで進入表面をクリアできるかな? 吹き流し用のポールなどは見当たりません。

数年前のこと。遠くにヘリコプターの音がして目をやると、札幌方面から飛来してきたドクターヘリでした。高度を下げ私の視界から消えた場所は、苫小牧市立病院のあたり。しばらくして同じヘリが上昇して表れ、札幌方面に取って返したのを見たことがあります。その日の夕刊で、交通事故の負傷者がドクターヘリで札幌の病院に運ばれたことを知りました。

市立病院H」の使用頻度はさほど多くないのかもしれませんが、いざというときには有効活用されているようです。

(ちなみに、市内もう一つの災害拠点病院である王子総合病院は舗装ヘリポートを持っていません。敷地の一角に 40m×20mほどの未舗装の駐車場があり、その場所をドクターヘリの離着陸に使用するようです。その様子を見たことはありませんが、ネットには写真がありました。)

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市立病院H」の比較的近くに、緑ヶ丘公園の「緊急ヘリポート」があります(冒頭の写真)。次のページ「」で紹介しましょう。