胆振のアメダスめぐり(5)

これまでは胆振地方の西から順に7か所を紹介してきましたが、今回は東へ飛んで胆振東部のアメダス4か所(安平厚真穂別鵡川)を訪れます。

胆振地方にある気象観測所14か所のマップは、こちらでご確認ください。

アメダス安平

安平(あびら)町です。JR安平駅前の市街地の一角にある、1件の住宅の敷地にアメダスがありました。

▲ アメダス安平

完全に個人宅の庭の中とお見受けします。なぜかこのエリアはGoogleマップの画質が悪く、事前に検討を付けておくことができませんでした。どうりでなかなか見つからなかったわけだ。

雨量計と光電式積雪計が見えます。降水量積雪深という組み合わせの観測所は、胆振14か所の中でアメダス安平だけです。

▲ 雨量計(アメダス安平)

背の高い雨量計です。

▲ 積雪計(アメダス安平)

室蘭の気象台と同様のレーザー光を使った光電式積雪計ですが、人体検知器は見当たりません。その代わりに「危険・レーザー管理区域・関係者以外立入禁止」と書かれた小さな表示板がありました。また、地面のレーザー光が当たる場所に白い積雪板を置く必要があるらしく、最初の写真に見えています。取り付けられたこのアームを見ると、以前に超音波式の積雪計が設置されていたようですね。

周囲を建物や庭木などに囲まれ、気象観測所としては不適切のように思えるこの狭い庭に、どんな経緯でアメダスが置かれることになったものやら…。ロケーションが興味深いアメダス安平です。

アメダス厚真

安平からいちばん近いのが、アメダス厚真(あつま)です。厚真町役場のある市街地から北東へ1kmちょっと。この観測所も個人宅庭の畑の中にありました。

▲ アメダス厚真

ここで観測しているのは、アメダス四要素(気温、降水量、風向風速、日照時間)です。

▲ 四要素(アメダス厚真)

どれもアメダスで一般的な測器です。積雪深は測っていません。

アメダス穂別

胆振地方のいちばん東にあるのがアメダス穂別(ほべつ)です。むかわ町穂別の市街地から東へ数百メートル離れた鵡川の北側にありました。このアメダスもまた個人宅の敷地内です。

▲ アメダス穂別

鹿よけらしいネットが張り巡らせてあり、近づくことすらできませんでした。

▲ 測器類(アメダス穂別)

ここで観測しているのは、アメダス四要素(気温、降水量、風向風速、日照時間)に加えて、積雪深もあります。

アメダス鵡川

胆振東部の太平洋岸にあるのがアメダス鵡川(むかわ)です。畑の一角にある、人工芝のきれいなアメダスです。

▲ アメダス鵡川

トラクターのアタッチメント(レーキ)が脇に置かれていました。

▲ 鵡川地域気象観測所

▲ 四要素の測器(アメダス鵡川)

ここで観測しているのは、アメダス四要素(気温、降水量、風向風速、日照時間)です。積雪深は測っていません。

胆振東部のアメダス4か所は、いずれも個人宅の庭や田畑の一角への配置でした。長期間にわたって同じ場所で観測し続けて変化の傾向を見ることもアメダスの重要な役目の一つでしょうから、容易に移転させるわけにもいきません。でもアメダス安平に関しては、特に積雪深の観測に適切な場所なのか、首をかしげたくなりました。

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次のアメダスは (6)へつづく。

※ 写真はすべて、2020年5月、やぶ悟空撮影