バードドッグ、サイテーション

朝の新千歳空港、霧の中から派手な赤い機体が現れてきました。セスナ560サイテーションVです。

▲ サイテーションV、N40HT

エンジンナセルに「FIRE」と書かれているので消防用の航空機でしょう。でも、このサイズの機体に消火液は搭載しないでしょうから、観測や指令用でしょうか?

午前8時すぎ、滑走路01Lから離陸していきました。胴体後部に「N40HT」とありますが、主翼下面には表示されていません。Nナンバーのレジより「NSW RFS」「FS200」のほうが大事なんですね。いったい何の略なんでしょう?

▲ 飛行の経過(OpenStreetMapに加筆)

あとで調べてみると、5月11日にカナダを発ってオーストラリアに向かった firefighting aircraft でした。

NSW RFS」は、オーストラリアの “New South Wales Rural Fire Service(ニューサウスウェールズ地方消防局)のことです。ニューサウスウェールズ州はシドニーを含むオーストラリア南東部。NSW RFSはオーストラリア最大の消防航空機材を有しているそうで、Large Air Tanker(LAT)のボーイング737(N138CG)などの他に、observer aircraft(観測航空機)としてセスナ・サイテーションVが配属されています。サイテーションはその任務から “Bird dog” と呼ばれるとのこと。鳥猟犬、捜索する人などの意味ですね。先ず、サイテーションが飛び立って山火事の範囲を把握し、後続の737タンカーに情報を伝えるというチームになっており、リッチモンド空軍基地をベースに活動しています。

FS200」の意味は “Fire Scan 200” のようです。同じ機体カラーでもう1機のサイテーション、N561CGが「FS201」になっています。ちなみに、ボーイング737は「B210」で、”water Bomber” の “B” かな?

他にもBK117やベル412ヘリコプターなど、複数の回転翼機も保有しています。

2019年9月に発生したニューサウスウェールズ州の大規模な森林火災は年を越して長期化し、オーストラリア史上最悪となりました。火の中からコアラが救出される映像が日本でも繰り返し流されたので、記憶にある方も多いでしょう。深刻な被害となった原因は、少雨、乾燥、高温などといわれますが、やはり地球温暖化や気候変動が根本にあるのでしょうね。

※ 写真はすべて、2021年5月14日、やぶ悟空撮影

コメント

  1. AMIGO より:

    いろいろな飛行機が来て楽しいですね!